スピンは小径ベアリングなどに少量注して頂くだけで回転時に発生する摩擦を低減させます。
 荷重のかかった2物体の摩擦面というのは下図の様に微少な凸部で接触しています。これらの総面積は見かけの接触面積よりもかなり小さく、実際にはこの真実接触面積が荷重を支えているため、この部分にはかなりの圧力が加わっていることになります。この凸部どうしの接触により摩擦が発生し、高温、高圧状態になった部分で凝着などが起こり、ひどい場合には焼き付きを起こしたりします。また、物体間に異物が混入し物体を削ったりして摩擦が発生し、摩耗を促進していきます。この凝着や摩耗を防止する役割で潤滑油を使用します。 通常、潤滑油の油膜は油の粘度により保持されています。しかし粘度が高いと潤滑油自体の粘性抵抗によりエネルギーのロスが増えていきます。スピンは金属表面に吸着分子層を形成し、低粘度にもかかわらず油膜を保持する事ができます。また、スピンは金属表面トリートメント効果を持っており、金属表面の微細な凹凸を平らな状態に近づけ、物体接触部における単位面積あたりの荷重を減少させます。また接触表面の表面エネルギーを減少させる事により摩擦の発生を防ぎます。これら吸着分子層とトリートメントの相乗効果により、物が動き出そうとする初期動作時に抵抗を減らすため、静止と運動を繰り返す状態での使用においても適しています。また、吸着分子層が水や空気と直接接触する事を防いでおり、錆の発生も防いでくれます。
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